最近増えつつある散骨について

散骨の利点として、まずあげられるのは コスト面で安くて済むことです。世間一般の墓石型のお墓になると、リーズナブルに見積もっても、100万円を上回ってのオーダーでしょう。そういったところ、散骨であるのなら、粉骨の費用と船の借り上げなどでも、20万円から実現可能です。当たり前ですが、ご遺族の方達が、自分達で実施すれば、実際のところはお金無用で可能となります。

近年は、簡単にそれまでのお墓に入らないご時世になりました。 また、散骨が人々の間で容認されだしたのは、1990年にぐらいからです。その時までは、海または山に散骨をしたいと考えてもタブーでした。それに対して、現在の葬送の自由という視点によって、散骨は承認されています。

さらに後継者の課題があります。 建物や財産の後継者のトラブルならば、どうにかして解決の方法もあるのですが、近年問題となりつつあるのが、お墓の跡継ぎの問題です。お墓は、ご一家に一つの墓ではなく、各所帯に一つの墓というのが多く見られます。何よりもまず、これからについてはお墓余りの時代だと考えられます。

各所帯に一つの墓ずつあるお墓ですから、例えば一人子同士が結ばれると、世帯で2つになります。それに加えて一人子世帯が婚姻すれば、4つもお墓を維持の運営管理しなければならなくなります。しかも、それだけではなく問題なのは、子供さんもしくはお孫さんのいらっしゃらない所帯のケースです。家系が途絶えるというのも不幸なことですが、実際のところお墓の運営管理は誰一人として不可能になってしまいます。

そういったこともあって、近年は次第に、お墓に入って行かない供養の仕方というような考え方が増えつつあります。

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